2007年度産米概況報告

 無農薬無化学肥料栽培は読んで字のごとく、ケミカルフリー栽培です。
『ん米に屋〜。』では現在60a(アール:100平方メートル)で無農薬無化学肥料栽培を実践しております。残る圃場(ほじょう:作物を栽培する田畑)では出来る限りの農薬を省いた低農薬栽培を行っております。

 無農薬無化学肥料栽培を行っている圃場は平成9年から無農薬で栽培を行っています。
  肥料としては、春の耕耘前に菜種粕と有機肥料を全面に散布しました。そして、 田植え後半月以内に米ぬかを全面散布しました。他には稲刈り時に生わらを切 断し たものを全量還元します。部分的に一年寝かせた籾殻を散布ししました。
除草は6月に除草機械を使い2回畦間を撹拌しました。しかしその後おびただしい 雑草がはびこり、それらは手取りしますが、これが最大の悩みです。です が今年も がんばってほとんど取りきりました。年々少しづつ減っているような感じです。

  低農薬栽培は、除草剤が1回、殺菌剤を1回使用しました。殺虫剤は不使用が私の 基本ですが、あまりにも被害が大きいので、出穂後に1回、カメムシ防除の 為に殺虫 剤を散布しました。
薬剤は、毒性の高い劇物や毒物ではなく、普通物(商品名「ダン トツ水溶剤」)です。
肥料は、元肥は有機質肥料、追肥は化成肥料(1回のみ)です。稲刈り後に生わらを 還元します。

 ひとり言ですが・・・・
温暖化の影響か、害虫による被害が年々増加しています。
全く消毒しないと検査にも合格しないような被害粒になってしまいます。
また、近隣の田んぼにも迷惑をかけてしまいます。ので、やむなく1回だけ殺虫剤を使用しました。
一般には5回以上消毒しているようです。
「無農薬無化学肥料栽培コシヒカリ低農薬栽培コシヒカリ」には殺虫剤は使用しておりません

『ん米に屋〜。』2007年産米化学物質使用状況
 
無農薬無化学肥料
栽培コシヒカリ
低農薬栽培
コシヒカリ
低農薬栽培
はえぬき
低農薬栽培
ササニシキ
低農薬栽培
ひとめぼれ
育苗用肥料
有機質肥料
化成肥料
同左
同左
同左
元肥
有機100%肥料(味好1号)
コープペースト
(化成肥料)
同左
同左
同左
除草
機械除草2回、手取り
除草剤
無し
ストライカー粒剤
(1回)
同左
同左
ストライカー粒剤
(1回)
マメットSM粒剤
(1回)
殺菌剤
無し
オリゼメート粒剤
(1回)
オリゼメート粒剤
(1回)
オリゼメート粒剤
(1回)
カスラブサイドゾル
(一部分に限定使用)
オリゼメート粒剤
(1回)
カスラブサイドゾル
(一部分に限定使用)
追肥
無し
NK22(化成肥料)
同左
同左
同左
殺虫剤
無し
(食用油使用)
無し
(食用油使用)
ダントツ水溶剤
(1回)
ダントツ水溶剤
(1回)
ダントツ水溶剤
(1回)
海洋深層水ミネラル
海洋深層水ミネラル(1Hz)
3回使用
育苗期1回
育苗期1回
育苗期1回
育苗期1回

 実際に農薬はどのくらい使われているのでしょう?
一般的な栽培法と 『ん米に屋〜。』のお米の栽培法と比較した表をご用意しましたのでご覧ください。
時期 作業 一般的栽培 無農薬無化学肥料栽培コシヒカリ 低農薬コシヒカリ 低農薬はえぬき 低農薬ひとめぼれ 低農薬ササニシキ
3月 種もみ消毒 薬剤使用 (粉衣や浸潰) 木酢液希釈液 に浸潰 同左 同左 同左 同左
4月 床土準備 殺菌剤混合 殺菌剤不使用 同左 同左 同左 同左
  肥料混合 化学肥料 混合 米糠、油粕、 有機質肥料配合 化学肥料配合 同左 同左 同左
5月 育苗期 殺菌剤散布 カビには穀物酢希釈液散布 同左 同左 同左 同左
  田植え 苗に殺虫剤 散布 苗をそのまま 植える 同左 同左 同左 同左
  元肥使用 耕耘前又は 田植え時 無使用 有機入り ペースト肥料 同左 同左 同左
6月 除草剤散布 基準量の 1〜1.5倍 同上 基準量を使用 同左 同左 同左
  追肥 若干 米糠散布 同左 同左 同左 同左
  殺菌剤散布(予防) 同上 同上 同上 不使用 基準量を使用 同左
7月 除草剤散布 同上 米糠散布 なし なし なし なし
  追肥 基準量 なし 基準量より 若干少なめ 同左 同左 同左
  殺虫剤散布 同上 なし なし なし なし なし
8月
上旬
殺菌剤散布 同上 同上 なし なし なし なし
  殺虫剤散布 同上 なし 2回 2回 2回 2回
中旬 殺菌剤散布 同上 同上 同上 基準量散布 同上 同上
  殺虫剤散布 同上 同上 同上 なし 同上 同上
               

合計
殺菌剤 5回以上 不使用 1回 1回 1回 1回

合計
殺虫剤 3回以上 不使用 2回 2回 2回 2回

合計
除草剤 3回以上 不使用
除草対策は、 代かき2回 除草機2回 手取り6〜9月
1回 1回 1回 1部2回

農薬の種類や一般散布量の説明
一般栽培の場合の農薬や殺菌剤の散布量
種籾消毒
  1. 塩水選後の湿った種籾に薬剤を粉衣する方法の場合、ベンレートT水和剤など籾重量の0、5%、10aあたり4kgの籾に対し20g
  2. 同じく、薬液に短時間、浸漬する方法の場合テクリードCフロアブルなど20倍希釈液に10分浸漬、水100リッター当たり薬剤5kg
  3. 同じく、短時間浸漬する方法の場合、スポルタック乳剤など1000倍希釈液に24時間浸漬水100リッター当たり100cc
床土消毒 播種する床土にカビ防止剤を混合する場合
タチガレン粉剤など1苗箱あたり8g
育苗期 カビ発生時や予防タチガレン液剤など500倍液を1苗箱当たり500cc
田植え時 イネミズゾムシなどの食害防止のため苗箱に薬剤を散布
トレボン粒剤など1苗箱当たり50g
田植え後 害虫発生時
サンサイド粒剤など10aあたり4kg、除草剤散布(雑草初発期)
入梅前 いもち病予防
オリゼメート粒剤など、10a当たり3〜4kg
梅雨時期 いもち病発生時に消毒
各種粉剤の場合、10a当たり3〜4kg
各種液剤の場合、10a当たり1000倍液120リッター
各種害虫発生の場合(特に最近カメムシの被害が多い)
スミチオン乳剤など、10a当たり1000倍液150リッター
出穂前 いもち病予防
フジワン粒剤など、10a当たり1〜3kg
出穂前後 害虫防除(イナゴ、カメムシ、アオムシ、ウンカ、ヨコバイなど)
各種粉剤の場合、10a当たり4kg
各種液剤の場合、10a当たり1000倍液150リッター
出穂後 紋枯病防除
各種粉剤の場合、10当たり4kg
各種液剤の場合、10a当たり1000倍液150リッター
その後 害虫防除(イナゴ、カメムシ、ウンカ、ヨコバイなど)上記に準ずる
いもち病防除(穂いもち病発生時)上記に準ずる
  注:同じ薬剤は連用しない
追肥の.基準量とは?
品種により異なります。もちろん栽培者によっても。さらに元肥の量によっても。
例(窒素換算) コシヒカリ・・・元肥3kg、追肥1kg
はえぬき・・・・元肥4、5kg、追肥2kg
ひとめぼれ・・・元肥4kg、追肥1、5kg
ササニシキ・・・元肥3、5kg、追肥1、5kg
あきたこまち・・元肥4kg、追肥1、5kg
除草剤、殺虫剤の薬品名など(実際に何種類あるのか判りませんが)
初期除草剤 ベクサー、モーダウン、ソルネット、シーゼット、ショッカーなど
中期除草剤 アビロサン、ザーベックス、マメットSM、クミリード、クリンチャーなど
後期除草剤 水中MCP
初中期一発剤:イノーバ、ザーク、スパークスター、ストライカー、ダイハード、キリフダ、リボルバー、シェリフ、トップガン、バズーカなど
殺虫剤:シクロサール、デナポン、ジメトエート、パダン、ディプテレックス、パプチオン、エルサン、スミチオン、バイジット、バッサ、ダイアジノンなど
種もみ消毒の薬剤の量や、薬品名
粉衣法 ベンレートT水和剤、ケス水和剤、トリフミン水和剤など
高濃度短時間処理法 テクリードC、スポルタック、トリフミンなど
低濃度長時間処理法 ヘルシード、スポルタック、テクリードCなど
一般的にはなぜそれらの薬を使うのでしょうか?
被害が出ては面倒。格好悪い。収量が減少する。周りに迷惑。沢山植えて、沢山肥料をやって、稲が軟弱に育って病気に弱くなったり、害虫が付きやすくなるので消毒して、沢山収穫して、お金を儲ける。
「ん米に屋〜。」は、なぜ使わないのか?
お金がかかるから。
残留農薬が人体の悪影響を与える恐れがあるから。
薬剤散布時に薬剤を体内に取り込む恐れがあるから。
ゴミが増えるから。等々

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